石川県内の避難者3万人超 さらに膨らむ可能性 能登半島地震

収容人数290人の避難所に700人超 負傷者多数 地震被害の珠洲

能登地方を震源とする最大震度7の地震を受け、石川県内では少なくとも3万人超が避難している。

 震度6強を観測した珠洲市で避難所になっている小学校は受け入れ人数が約290人にもかかわらず、少なくとも700人が集まり、避難者であふれかえっている。男性職員によると、負傷している人も多数いるという。

 職員は「毛布や暖房器具が足りず、寒さ対策に困っている。トイレも簡易型で対応しているが、間に合っていない」と語った。

 石川県によると、能登地方を震源とする最大震度7の地震の影響で、2日午前8時半現在、県内で少なくとも3万251人が避難所に身を寄せている。ただし、被害が大きいとみられる輪島市や志賀町、穴水町の避難者数は「調査中」としており、総数はさらに膨らむ可能性がある。

 県内では現在、少なくとも336カ所の避難所が開設されている。

 県によると、主な自治体の避難者数は、金沢市1万300人▽珠洲市4100人▽羽咋市約3700人▽七尾市約3000人――などとしている。